緞帳はステージにある幕のひとつで、客席からステージを隠すためのものです。
演劇やコンサートでは、緞帳の開閉によって始まりと終わりを示し、開けることによって観客を非日常の空間に誘うという役割を担っています。
開演前と終演後の長時間、観客の目に触れることから印象に残りやすく、その施設の顔とも言える重要な存在です。
本校の体育館(三豊市豊中町体育館)のステージにも設置されていますが、ふだんは巻き上げられているために見ることができません。
演劇などのイベント行事の際には下ろされて見ることができます。
この緞帳は京都府の川島織物セルコン(呉服、美術工芸織物、室内装飾を手がけている会社)が製作したものです。
日本美術織物の最高峰と呼ばれる綴織(つづれおり)の技法が用いられています。
緞帳に描かれているのは、豊中町の北側に連なる七宝山の山並みを背景にした「芙蓉」の花です。
芙蓉は合併前の三豊郡豊中町だったときに町花(シンボルの花)として制定されていたもので、町木はキンモクセイでした。
芙蓉は合併前の三豊郡豊中町だったときに町花(シンボルの花)として制定されていたもので、町木はキンモクセイでした。
この緞帳をデザインしたのは、町内在住の真鍋茂明さんです。
真鍋茂明さんは、県内の高校で美術教師として教壇に立つ一方で画家としても精力的に活動し、県展をはじめとする数々のコンクールで輝かしい成果を収めた人物です。近隣の様々な公共施設に真鍋茂明さんの作品が展示されているので、目にする機会があるでしょう。
真鍋茂明さんがデザインした緞帳の原画はアクリル絵の具で描かれています。
その絵は、今も豊中中学校で大切に保管されています。
歴代校長の顔写真と共に校長室の壁に飾られています。
もし、何らかの用事で本校の校長室に入ることがあった際には、ぜひご覧ください。